慢性呼吸不全

慢性呼吸不全 在宅酸素療法 非侵襲的陽圧換気療法

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COPD、間質性肺炎、肺結核後遺症、非結核性抗酸菌症、気管支拡張症などの慢性呼吸器疾患患者さんで、肺の働きが徐々に悪化し酸素が十分取り込めなくなる状態(慢性呼吸不全)になることがあります。一定の条件を満たした場合に在宅酸素療法の適応となります。酸素を吸入することで、心臓や脳などの臓器を保護し、自覚症状の改善だけではなく、予後の改善にもつながります。酸素は空気中の酸素を濃縮する電気で作動する酸素濃縮器で作ります。自宅では酸素濃縮器を使用し、外出時には酸素ボンベを使用します。
また、慢性呼吸器疾患で肺での換気がうまくいかなくなるタイプの呼吸不全(II型呼吸不全)では、二酸化炭素が血中で上昇し頭痛や倦怠感、不眠などの症状を呈します。このような場合は非侵襲的陽圧換気療法(NPPV)の適応になります。在宅で使用できる小さな機械でマスク型のデバイスを使い、付け外しが可能です。しっかり使用していただくことで血中酸素と二酸化炭素の値が改善し日常生活を楽に過ごすことができるようになります。
いずれも健康保険で費用はまかなわれますが、最低月に1回の診察が必要となります。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時に無呼吸を繰り返すことによって様々な合併症を起こす病気です。いびき、日中の眠気、起床時の頭痛などを認めます。日中の眠気は、仕事や作業の効率を落とし、交通事故にもつながります。潜在患者は約500万人(男性約9%、女性約3%)いると推定されています。肥満や顎の小さな人の上気道が狭くなり、眠りにつくと閉塞してしまい無呼吸を繰り返します。この病気を疑った場合は、まずご自宅でできる簡易検査を行います。その結果、入院してより精度の高い検査を必要とすることもあります。治療は睡眠時にCPAP(シーパップ、持続陽圧呼吸療法)を行います。睡眠時に機械で圧力をかけた空気を気道に送り込み気道を広げる治療法です。1998年に保険適応になっており、中等症から重症の睡眠時無呼吸症候群の標準的な治療として用いられています。長年、日中の眠気に悩まされていた人がCPAP治療によって劇的に症状が改善し、性格まで変わり人生が変わったという人もいます。